情報時代にVanyatanが勝手に選りすぐった記事を無責任に解説・提言いたします。元は「利用価値のない日々の雑学」から分派致しました。


by vanyatan
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大相撲 世界標準時代へ

大相撲春場所(大阪場所)が15日の熱戦を終了した。ここ1~2年は横綱朝青龍が圧倒的な強さで君臨していたが、こういう強い横綱の居るときというのは、不思議と後続する力士のレベルも上がって来るものだ。事実大鵬という大横綱が居た一方で、柏戸、北の富士、玉の海、琴桜という横綱が次々輩出しているし、初代貴乃花もこの大鵬時代後半の「主役」であった。史上最強横f0058462_033480.jpg綱といわれる双葉山の時代は、番付編成も、一年間の場所数も現在とは全く違うので、余り参考にならないが、やはり後続の羽黒山、安藝ノ海、照國という横綱の出現に繋がっている。強い力士が居るということは、各界自体の向上に繋がるのであろう。直近の二代目貴乃花の時代もある意味しかりで、兄弟とはいえ若乃花、武蔵丸、そして現在の朝青龍に繋がっているといえる。結果的に言えば、昨年一年間優勝杯を誰にも譲らなかったこの外国人横綱のお陰で、角界は、久しぶりに全体レベルが向上し、近年まれに見る高レベルで面白い大相撲が開催されるのは、後世の評価に託すまでもなく判明できるというものである。

特に、この平成18年春場所というのは、相撲界の歴史に残る場所になるであろう。まず、なんといっても特記したいのは、幕内・十両で休場がひとりもなかったこと。13年ぶりらしい。これは本当に嬉しい。どんなスポーツでも、選手がベストな状態で望むという機会は中々ないが、ベターくらいらは仕上げて欲しい一方で、怪我や故障はスポーツ選手にはつきものである。特に、ここ20年くらいで平均体重が25%以上も「増量」した角界の力士たちは、体を合わせること自体が常に危険と鉢合わせであるといえる。ましてや、世界中から「最強かつ最も美しい格闘技」と言われる大相撲は、同時に瞬発力も要求されるほど、格闘技の中ではこれほど「短時間」で勝敗が決まるものも無い。格闘技の100メートル走とも言えるのではないか。

f0058462_05482.jpg次に朝青龍を揺るがす存在として、またひとり白鵬が名乗りを上げたことである。大関の琴欧州、栃東に加え、入門時から期待され、ここ一年くらいは少し大人しかった「大器」の本領発揮であろう。近い将来、早ければ来年早々にも、朝青龍を鼎の軽重に琴欧州、白鵬の三外国人横綱時代が来ることを実感できた。

もうひとりは、十両の把瑠都である。43年ぶりという15戦全勝優勝は、あの横綱北の富士以来であるという。気の早い話だがこの把瑠都も「横綱候補」であることは間違い無い。

日本野球がベースボールを制したのも束の間、相撲という「国技」には、長いこと和製の横綱がいないどころか、今は角界の方が「インターナショナル」であると言えよう。スポーツに国境はないのだから、もっともっと角界は世界に門戸を開くべきである。まだまだ世界には相撲の「勘」の良い民族が沢山いる筈なのである。そして、そういう意味では、相撲が「半分文化伝統」だけでなく、真のスポーツとして世界に紹介されるチャンスが来たのだと歓迎したい。大相撲世界標準への幕開けに2006年春場所がなって欲しいと願う。

本日、29日に新大関白鵬が誕生する。
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by vanyatan | 2006-03-29 00:06 | スポーツ
少年時代からリトルリーグに入っていたから、この「事件」は大変な感慨である。小さい頃、留学したていたアメリカ人に「お前らのやっているのは野球だが、俺達のやっているのはベースボールだ」と言われて依頼、鬼畜米英ではないが、この日の来るのを切望していたに違いない。

今回の世界一には色々な解釈・感想があると思うが、筆者敢えてはふたつだけ。

ひとつは、予選の韓国と米国に敗れた合計3試合は、すべて1点差負けだったこと。韓国は全勝しているから例外としても、こういうチームは珍しい。別な言い方をすれば、全て勝てる可能性か多分にあったということだし、逆に幸運だったのは、韓国の様にすべて勝ってしまうと、自分のチーム弱点は愚か、本当の意味の「強み」も発覚できなかったのではないだろうか。短期決戦は、何処で波にのるかがポイントで、そういう意味では、サッカーのワールドカップで、日本のように決勝リーグに出ることが必死のチームと違い、ブラジルやドイツ、アルゼンチンなどが決勝リーグを見据えて予選を戦うのと一緒で、今回は「結果論」であるがピークを準決勝以降に持ってこられたモチベーションは見事だった。勿論、アメリカがメキシコに負けたというのが大きかったが、強いチーム、勢いのあるチームには「運」も見方するものである。

f0058462_2383545.jpgふたつめは「決勝」でキューバのみせた「追い上げ」に対し、自分たちの野球を見失わなかったことにある。昨年アジアリーグの初代覇者であるロッテから8人の選手が出ているこのチームは、キューバにとっても戦う前から「格が上」であったのは間違いないし、カストロ議長のコメントがそれを現している。今回は五輪に対戦した中途半端なチームでないことや、祖国のスーバースターが日本のプロ野球には全く通用しないことも露呈し、最早、日本にとってはキューバの「壁」が全く脅威でないことすら、自分たちも良く認識していた様だ。しかし、身体能力では圧倒的に優位な彼等は、メンタル的にもバランスが良く、4点のビハインドがあっても、自らの野球を最後までやり通した。これは拍手を贈りたいし、そういう意味では決勝がドミニカでなくキューバで良かったかもしれない。そして、そのキューバに対して、日本も「野球」が出来た。その点で一番大きかったのは、実は「世界の王監督」と「世界のイチロー」の存在であろう。世界の野球人の憧れである世界一の記録を持つ男サダハル・オーが、全ての野球人にこれほど大きな存在だということも、このWBCというイベントを通して初めて認識できたし、同時に「イチロー」もやはり偉大なんだということである。

ベースボールというスポーツの世界人口はまだまだ少ないし、次々回の五輪競技からも割愛されてしまった。また、オフェンスとディフェンスが一定の間これほど拘束されている競技は「スポーツではなくゲームだ」という論調も昨今多い。しかし、筆者の軸で考えれば、30年前の屈辱を晴らし、野球は世界の「ベストオブベースボール」なのだということを証明してくれたことにある。世界に通用する「日本野球」のペナントレースも開幕し、もっともっと世界の舞台でみせた高いレベルを目指して欲しいと思う。
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by vanyatan | 2006-03-26 23:04 | スポーツ