情報時代にVanyatanが勝手に選りすぐった記事を無責任に解説・提言いたします。元は「利用価値のない日々の雑学」から分派致しました。


by vanyatan
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どうなる?家電大型店戦争

家電量販店業界第1位のヤマダが新橋に出店した。

f0058462_1394415.jpg今年になって池袋、大井町と首都圏、それも東京のターミナル駅への出店を続けている。また、年内、12月14日には、電気の聖地「秋葉原」へも出店をする。電気専門店が牙城を連ね、さらにはヨドバシの巨艦も控えるこの場所への出店は、まさに「討ち入り」である。

そんな中、昨日のメディアのインタビューに回答していた消費者の決めては「安さ」と言っているが、果たして「安さ」だけで勝てるだろうか。
ネットショッピングが市民権を得ている現状、「安さ」だけでは太刀打ちできない。やはり「サービス」なのである。
今都市部は、以前に御三家と言われた「ヨドバシ、さくらや、ビック」が、かつて量販店の中でもカメラ屋からスタートしたことで、「カメラ専門店」と言われていたが、さくらやが脱落。今後は、ヤマダが加わった「YYB戦争」が展開される。そして、以前のカメラ屋戦争は「ポイント合戦」が大きかった。確かに現金還元もあったが限度があり、それをポイントという形で補ってきた。今、このポイント制度というのは、コンビニですらも取り入れている。ポイントの良いところは、お客にも何かとても得をした感じがあるし、一方で店側は、すぐに現金が手に入る。例えば、ポイントを使って1000円のものを購入しようとしたお客に、「現在はポイント20%還元中です」と言えば、1000円現金を出すことにより、200円の次回以降の利益がある。これは、良く考えれば、通常より100円しか得をしないし、それも次回の購入の際であるから、冷静に考えるとそんなに得とは思えないが、優秀な販売員は、例えば時期的に「纏め買い」をするお客には巧み誘導する。50万円の液晶テレビような高額商品を買おうものなら、20%還元だと50000円も違う。50000円違えば、洗濯機なら乾燥機付も買えるし、家電製品が1品増える訳だ。その辺りの「提案」がサービスなのである。ヨドとビックの販売員はこういう点に長けている。何度もいうが、店舗も「現金収入」が一番有り難いのだから当然といえば当然だ。

しかし、一方でこういう懸念もある。「ポイント使い逃げ」である。価格競争になれば、大型店では圧倒的にヤマダは安い。まだ東京に店舗が大泉しかなかった頃も、新宿からはヨドが、池袋からはビックが、マーケティングリサーチの人間を毎日送っていた程だ。一部のお客も、ヤマダの金額をぶつける。ヨド・ビックはポイントで対抗するという図式。だが、ヨドもビックもそれほど相手にしていなかったのは、ヤマダはまだ、大泉という遠い場所に存在していたからだ。
今回の価格競争、プラス、新規オープンの目玉である「ポイント10倍、20倍」を前面に出せば、ヤマダの単価を出汁に、ヨドで値切って、ポイントで「買い逃げ」する輩が増えることもあり得る。つまりは、ヨドやビックのファンというのは「ポイントを貯めている」層が多い。それも、10万、20万ポイントなんていうのは、結構ザラに居る。そういう連中が、現金還元だけでポイントを捨てたら、ヨドとビックは、一気に「ポイント遣い逃げ」され、ヤマダに走る傾向があるといえよう。しかも、ヨド、ビックの高ポイント保持者の確率は大変高い。何度も書くが、ポイントを使われただけでは一銭の売り上げもないのと一緒だ。

また、大事なことは、ヨドとビッグはお客が育てた店であるという言い方ができる。それは創業の頃に多かったお客様主義に徹底した気骨のある販売員がたくさん居て、彼らはお客の動向から自分たちのサービスを確立させていった。例えば、アキバのソフマップが家電を置くらしいが、ビックが親会社でありながら、首をかしげる。アキバという土壌こそ、もっとコアなお客に、ソフマップが育てられるのであり、だから家電なんか置かずに、IT機器だけで、アキバの客と、週本の店舗と勝負して欲しいものだ。そしてこのように今のビックに、昔の方向性はないのは大変心配である。

余談だか、この3すくみを「三國志」に例えた評論家がいたが、ということは、この3社以外の企業が勝者になると言う訳なの。司馬は魏の軍師であったのだから・・・。
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by vanyatan | 2007-12-07 13:10 | 経済・産業