情報時代にVanyatanが勝手に選りすぐった記事を無責任に解説・提言いたします。元は「利用価値のない日々の雑学」から分派致しました。


by vanyatan
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WBC初代チャンピオン 日本の野球は世界一!

少年時代からリトルリーグに入っていたから、この「事件」は大変な感慨である。小さい頃、留学したていたアメリカ人に「お前らのやっているのは野球だが、俺達のやっているのはベースボールだ」と言われて依頼、鬼畜米英ではないが、この日の来るのを切望していたに違いない。

今回の世界一には色々な解釈・感想があると思うが、筆者敢えてはふたつだけ。

ひとつは、予選の韓国と米国に敗れた合計3試合は、すべて1点差負けだったこと。韓国は全勝しているから例外としても、こういうチームは珍しい。別な言い方をすれば、全て勝てる可能性か多分にあったということだし、逆に幸運だったのは、韓国の様にすべて勝ってしまうと、自分のチーム弱点は愚か、本当の意味の「強み」も発覚できなかったのではないだろうか。短期決戦は、何処で波にのるかがポイントで、そういう意味では、サッカーのワールドカップで、日本のように決勝リーグに出ることが必死のチームと違い、ブラジルやドイツ、アルゼンチンなどが決勝リーグを見据えて予選を戦うのと一緒で、今回は「結果論」であるがピークを準決勝以降に持ってこられたモチベーションは見事だった。勿論、アメリカがメキシコに負けたというのが大きかったが、強いチーム、勢いのあるチームには「運」も見方するものである。

f0058462_2383545.jpgふたつめは「決勝」でキューバのみせた「追い上げ」に対し、自分たちの野球を見失わなかったことにある。昨年アジアリーグの初代覇者であるロッテから8人の選手が出ているこのチームは、キューバにとっても戦う前から「格が上」であったのは間違いないし、カストロ議長のコメントがそれを現している。今回は五輪に対戦した中途半端なチームでないことや、祖国のスーバースターが日本のプロ野球には全く通用しないことも露呈し、最早、日本にとってはキューバの「壁」が全く脅威でないことすら、自分たちも良く認識していた様だ。しかし、身体能力では圧倒的に優位な彼等は、メンタル的にもバランスが良く、4点のビハインドがあっても、自らの野球を最後までやり通した。これは拍手を贈りたいし、そういう意味では決勝がドミニカでなくキューバで良かったかもしれない。そして、そのキューバに対して、日本も「野球」が出来た。その点で一番大きかったのは、実は「世界の王監督」と「世界のイチロー」の存在であろう。世界の野球人の憧れである世界一の記録を持つ男サダハル・オーが、全ての野球人にこれほど大きな存在だということも、このWBCというイベントを通して初めて認識できたし、同時に「イチロー」もやはり偉大なんだということである。

ベースボールというスポーツの世界人口はまだまだ少ないし、次々回の五輪競技からも割愛されてしまった。また、オフェンスとディフェンスが一定の間これほど拘束されている競技は「スポーツではなくゲームだ」という論調も昨今多い。しかし、筆者の軸で考えれば、30年前の屈辱を晴らし、野球は世界の「ベストオブベースボール」なのだということを証明してくれたことにある。世界に通用する「日本野球」のペナントレースも開幕し、もっともっと世界の舞台でみせた高いレベルを目指して欲しいと思う。
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by vanyatan | 2006-03-26 23:04 | スポーツ