情報時代にVanyatanが勝手に選りすぐった記事を無責任に解説・提言いたします。元は「利用価値のない日々の雑学」から分派致しました。


by vanyatan
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民主党代表選、早さで自民と差別化?

5月16日(土)、二大政党の一方として次期政権争奪を目論む民主党は、去る11日の小沢前党首の辞任を受けて、代表選挙を行った。結果は有効投票数220票、内、鳩山氏124票、岡田氏95票と(無効票1)、得票率では57%対43%の14ポイント差で、鳩山氏が勝利した。「接戦」と報じたメディアもあったが、圧勝とまでは行かないかもしれないが、14ポイント差では、安定した勝利という言い方はできる。世論と称して、直前調査という「国民の声」紛いの数字を露呈する浅はかなマスコミも中にはいたが、来るべき選挙戦で政権を取るということに重きを置いて、慎重に票を投じたこの政党に唯一残されている良識には、岡田グループ、前原グループの議員は兎も角も、その他の議員に関しては一応の敬意を表したい。

f0058462_18325497.jpg今回評価したいのはもう一点、小沢氏の11日の辞任を受けたその週のうちに次の代表を決めた「スピード」である。勿論、これには、民主党の身内や、政党通には、多くの批判意見があるのは承知の上である。つまり、逆に言えば、小沢氏の辞任は最初から決まっていたが、問題はそれがいつ公表されるかで、それに対して、首脳部、中でも一番近い鳩山氏がそのキャスティングボードを握っていたと同時に小沢氏の胸中をすべて承知の上だったというハンデキャップは、他の代表候補より、何歩も先んじていたのは事実。しかし、同時に、前幹事長としての、「責任の取り方」のひとつとして、この党体制や党の力を依存して、来るべき衆議院選に備えるというのは、大きな「責任の取り方」であり、それは、「城を枕に討ち死に」が美徳だとされた日本人的ではないかもしれないが、それこそが21世紀もまかり通っている政治体質と有権者の貧困な世論にこそ問題がある。考えてみれば、前回の自民総裁選はどうだったか。党内の代表を決めるだけのことに、全国を行脚し、下手なドサ回り劇団の足元にも及ばない顔見世興行をやってのけて、それで国民の理解を得たといっている。一方で、持論のないマスコミは国民の意見と称して、三流のキャスター崩れまでが、全ての国の政策に対し、「国民は納得しない」の一辺倒。つまりは、国民大安売り時代なのである。

しかし、今回の民主党代表選は、その殻をひとつ打ち破ったと思う。個人的には、小沢辞任を最初に公言したf0058462_18341073.jpg前原氏に出て欲しかったし、本人が駄目なら枝野氏でも、また、野田氏は前回の代表選で勇気がなくミソをつけたのなら、こちらも代わりに(というか、党派を超えてバランス感覚があり野田氏にも近い)原口氏辺りが出て欲しかったしという部分はあるが、その辺りは岡田氏が全部背負ったのかもしれないとしても、前回衆院選の「大敗の将」に43%の得票率というのは、まだまだ民主党にも本気で政権与党になる覚悟のない輩が多いという印象もある。この点は残念だ。

17日、大方の予想通り、鳩山代表は岡田幹事長起用を発表。自民党側には「岡田さんより鳩山さんの方が戦いやすい」というが、そうだろうか? 選挙に負けない小沢氏の力は依然残っている訳だし、今回の「スピーディー」な一本化は自民には到底できない芸当。これこそが自民党との差別化で、もつとこういう点を強調していくと国民には分かり易いのである。国民を出汁にするのでなく、国民には分かり易さが一番である。これからの民主党はこのスピードをウリにしたら勝機は幾らでもある。
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by vanyatan | 2009-05-17 18:34 | 政治